里海隊
ご当地グルメ

ガンス (伊予市)

プリプリの食感、サクサクの衣。おかずに、おやつに、お酒のおともにも
ガンス
やはり揚げたてが一番うまいおしゃれなショーケースに30種ほどの商品谷村社長と奥様伊予店外観。松山市にはなみずき店もある
ガンス

おいしいでがんす(です)→ガンス

古い木造駅舎が残る伊予鉄道・郡中線松前駅。全国の電車マニアに密かな人気を誇るこの駅を、2駅通り過ぎた郡中駅の裏手には、朝早くから揚げ物のおいしい匂いが漂う。

「いつも朝早くに来てくれるお客さんがおるんよ」。先代の叔父から店を継いで15年、『からき天ぷら店』の谷村社長が微笑む。伊予店の店先にはアンティーク調のかわいらしいショーケースがあり、天ぷらやコロッケが整然と並ぶ。30種類ほどある豊富なメニューのなかで、人気ナンバーワンの名物が『ガンス』だ。地元産のエソを三枚におろし、すり身にしてたまねぎ、七味を加え、パン粉をつけて揚げる。かまぼこのようなプリプリとした食感、たまねぎの甘味に、七味がアクセントを付け足す。厚みがあり、サクサクの衣も香ばしい。けっこうな食べ応えがあり、ビールはもちろんご飯にも合うだろう。

ガンスとは聞き慣れない名前だが、広島が発祥の地であるらしい。おいしいでがんす(です)から、ガンスになったという説が有力だが、真偽のほどは不明とのこと。「うちは元々はかまぼこ屋で、終戦後まもなく広島から流れの職人が来て、その人がこっちにはガンスは無いんか? 言うんで、先代と2人で作ったと聞いてる」。現在、広島県に2軒ほど「ガンス」を作る店があると聞いた谷村さんは、広島まで出向き食べてみたところ「うちのとはまったく違う。薄くてハムカツみたいな形だし、中身ももっと赤い」というものだった。

全部手づくり。地域を越えて愛される名物メニュー

「昔は“ガンス”をじゃこ天に負けんくらい有名にしたいと思ったけど、現実はなかなか難しいね。ここができて53年だけど、100年200年と続けていけたら」。

将来的には、谷村さんの息子さんが継ぐことになる予定だが「難しいのは材料の確保と、いま商品作れるのはワシ1人だから、伝えていかんとなぁ。1枚1枚、全部手づくりだから。味付けとか成形もだけど、食感。これが難しい」という。すり身を作る時、氷で冷やしながら作業をするのだが、時期により氷の解ける速度が違ってくる。うまくタイミングを合わせていかないと、食感が大きく変わってしまう。「機械を使えば簡単に大量生産できるけど、それじゃあうち独自のおいしさが出せない」。

『からき天ぷら店』を愛するお客さんは、ご近所さんにとどまらない。店で発行しているサービススタンプカードの住所を見ると「西条やら、新居浜やら、宇和島やら。ありがたいね」。

リーズナブルでボリュームがあり、うまい。おかずに、おやつに、お酒のおともにもなる。ガンスが愛媛の名物として定着するまで、末永く続いてほしい。
ここに注目!
冷めたらオーブントースター、またはフライパンに油を敷かずに温めてどうぞ。ガンスの他、北海道産じゃがいもを使ったコロッケ、からあげ、フライ、天ぷら、さつまあげ、揚げパン、ご飯ものなどメニューも豊富。
商品データ エソ、たまねぎ、七味唐辛子
店舗名 からき天ぷら店
住所 伊予市灘町1-3
営業時間 8:00~19:00
定休日 日曜日・祝日
TEL 089-983-6605
FAX 089-983-6605
URL http://karaki-tenpura.jp
その他 駐車場あり。税込合計1000円以上で配達も行っている。配達可能地域:松山市(旧北条市、島しょ部除く)、伊予市、松前町のみ

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