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ミルクいりこ (松前町)

意外な組み合わせから生まれた絶妙のハーモニー
ミルクいりこ
甘味と塩味が絶妙に混ざりあうかわいいパッケージも魅力のひとつ野菜パウダーでコーティングしたベジリコ原料のいりこはもちろん愛媛県産
ミルクいりこ

いりこを丸ごとミルクでコーティング

松前町は古くから海産珍味の製造が盛んな町だ。かつて頭にたらいを載せ、鮮魚を売り歩いたこの町の女性たちを「おたたさん」といい、今も松前町のマスコットキャラクターとなっている。この地で創業した龍宮堂は、100余年の歴史を持つ老舗メーカー。海産珍味に特化してきた会社だが、思わぬカウンターパンチを繰り出してきた。

いりこをミルクパウダーでコーティングした『ミルクいりこ』。意外に思えるこの組み合わせだが、子どもや女性を中心に「甘くて美味しい」と評判を呼んでいる。牛乳パックを模したパッケージも愛らしい。

「小さいお子さんの魚離れという話をよく聞きますので、食べてもらうにはお菓子のような甘い感じにしたらいいんじゃないかと、食育の観点から開発を考えました」とは三好社長の弁。

1パック30グラムあたりのカルシウム390ミリグラム、105キロカロリーと、とてもヘルシー。画期的なアイデアが認められ、平成22年に大日本水産会会長賞を受賞している。いりこは愛媛県産のカタクチイワシを使用。適度に脂が乗っており、そのまま食べてもおいしい、新鮮なものを厳選している。口に入れると甘いミルクの香りが広がり、ポリポリ噛むと、いりこの軽い塩味が混ざり合って、絶妙な味わいとなる。

イメージは明治の偉人・秋山好古

従来のいりこ加工品と言えばゴマを振りかけたくらいのものしかなかっだが、『ミルクいりこ』は1匹ずつ丸ごとミルクでコーティングされている。「中途半端につけると見た目が悪くなるので、その点には注意しましたね。完成するまで半年くらいかかりました」と、三好社長は開発の苦労を語ってくれた。

このミルクいりこ、もとはココアをコーティングしたものとセットにして『坂の上の雲』という商品名で販売されていた。松山市出身の明治の偉人・秋山兄弟をイメージし、秋山兄弟と正岡子規を描いた司馬遼太郎の同名小説の名を冠した。ミルクは色白だったという兄・好古、ココアは色黒だっという弟・真之。好調な売れ行きを示したが、「ミルクだけ売ってほしい」という声が多く寄せられるようになり、単独販売を開始した。パッケージにもこだわり、牛乳パックを模したユニークでかわいらしいものとなった。この点も好評を博し、プレゼントなどにも利用されているそうだ。おやつ、お茶請け、おつまみに。低カロリーなので気軽に食べられるのも大きな魅力だ。

龍宮堂という社名の由来を訊ねた。三好社長が「龍宮堂の社名は祖父が付けました。夢のある海産物商品を作りたいという思いが込められています」と言うように、これからも素晴らしい商品を作って、愛媛の素晴らしさを全国へ伝えてほしい。
ここに注目!
成人が1日に必要なカルシウムは6~700ミリグラム。200ミリリットルのミルクと一緒に1パック食べれば必要量が摂取できる計算だ。ミルクいりこは1パック30グラムあたり105キロカロリーと低カロリー。
商品データ カタクチイワシ、ミルクパウダー
店舗名 株式会社 龍宮堂
住所 愛媛県伊予郡松前町西高柳237
営業時間 8:00~17:00
定休日 土日祝日(土曜日は不定期)
TEL 089-984-2621
FAX 089-984-2607
URL http://www.ryugudo.co.jp/
その他 「ミルクいりこ」は、愛媛県内ではエミフル松前などで販売されているほか、インターネットでの通信販売も行っている。いりこを野菜パウダーでコーティングした新商品『ベジリコ』も大好評で、全国展開している

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