里海隊
郷土料理

焼きサバ (内子町)

サバを焼き続けて30年。ベテランのこだわりがおいしさの秘訣
焼きサバ
肉厚で脂の乗りも最高仕込み中の風景弱い炭火で40~60分魚市
焼きサバ

焼きたてにしょうゆをかけてジューッ

内子町にある『魚市』のご主人・田中さんは、鯖を焼き続けて30年以上の大ベテラン。愛情を込め、時間をかけ、弱めの炭火でじっくり焼き上げていく。

「ガスで焼くと脂がベタベタになってダメ。炭火でも急いで焼くとおいしくない。うちは40分~1時間くらいかけてじっくり焼く。そうすることでアクも抜けておいしく焼ける」

たかがサバ、されどサバ。時間と手間をかけることで、びっくりするほどうまくなる。その証拠に近隣の人たちや観光客はもちろん、宇和島や大洲の長浜など海の近いところからわざわざ買いに来るお客さんもいるそうだ。東京・大阪のお客さんから「送ってくれ」と頼まれることも。

ご主人一押しの食べ方「焼きたてにしょうゆをかけて、ジューッ!といってるところ」をかぶりつく。パリッと焼けた皮。肉厚でホクホクした身は、しょうゆを弾くほどに脂が乗っている。そりゃあおいしくない訳がない。噛むごとにキュッキュッと脂とうま味が染み出てくる。白ご飯が欲しい。地元の方は夏場にきゅうりの酢漬けとあえて食べる人が多いが、「ほぐしてそうめんに入れてもおいしいんですよ。お客さんに教えてもらったんだけど」と、鯛そうめんならぬサバそうめん。なるほど、それはイケそうだ。

外国人観光客にも人気

内子町は海に面していない。それがこうして『焼きサバ』が名物になるとは不思議な話だが、特にいわれのようなものは無いらしい。町の人々に愛され、いつしか名物として定着したようだ。山間だけに、海のものが貴重で人気が出たのかも知れない。町をふらつきながら、そんな想像をしてみる。

だが、そんな通りすがりの人間の空想とは関係なく、魚市の焼きさばは日常風景として町に溶け込んでいる。登下校時に毎日眺める子どもたち、買い物中の主婦、仕事中の人。そんな見慣れた日常を過ごす人々に交じって、外国人観光客の姿もちらほらと。

ご主人が「台湾とか中国、韓国の人は買って食べてもらったり。アメリカとかヨーロッパの人は、買わなくても写真は必ず撮ってますね」と言うように、食文化のまるで違う欧米人には珍しい光景なのだろう。

伝統の町・内子には、今日も鯖の焼ける匂いと煙が立ち上っている。
ここに注目!
店内では焼きサバの他に惣菜も販売。食べきれなかったり、持ち帰って食べる時は少しレンジで温めて。しょうゆにわさびやしょうがを加えてもおいしい。
商品データ サバ
店舗名 魚市
住所 愛媛県喜多郡内子町内子1105
営業時間 8:00~18:00
定休日 月曜日
TEL 0893-44-2844
FAX
URL
その他 JR内子駅より徒歩約5分、松山自動車道内子ICより車で約2分

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