里海隊
ご当地グルメ

残酷焼き (伊方町)

生きたままの魚介類を網焼きする豪快料理
残酷焼き
生きたままの貝類を網の上にのせていく独自にブレンドしたしょうゆで味付け部屋の窓から見える三崎港民宿大岩
残酷焼き

ご主人の子ども時代の思い出を形に

料理名を聞いたら、ほとんどの人が驚くかもしれない。国道197号、通称・佐田岬メロディーラインを佐田岬方面へと走ると、四国最西端に位置する伊方町の『民宿大岩』に到着した。当宿の名物料理が『残酷焼き』で、宇和海で獲れたばかりの新鮮な魚介類を焼いて食べるという。四国最西端の宿でいただく豪快な料理ってどんな料理なんだろう? 好奇心半分、恐怖心半分を抱いたまま、夕食の席に座った。

ご主人の大岩さんが網の上に獲れたばかりの貝類を次々とのせていく。サザエやカキ、アワビ、ヒオウギ貝、ハマグリ。よく見ると、どれもまだ生きたままの状態だ。あまりの熱さに、次々と網の上で暴れ出す。しかし、しばらくすると、諦めたかのように動きを止める…。ああ、なんて残酷なんだ…。大岩さんが頃合いを見て、独自でブレンドしたしょうゆをかけて味付け。飾りのない、まさに海の男の料理だった。

なぜ、こんな料理を出すようになったのだろう。大岩さんが「小学校や中学校のころに素潜りして、たき火で暖を取る時に、獲ってきたばかりのサザエやアワビを焼いて食べていた。子どもの時の思い出が忘れられなかった」と明かしてくれた。幼いころのよき思い出を料理として形にしたいと思い、1990年から夕食で提供を開始した。

味付けはシンプルにしょうゆだけ

味付けはしょうゆだけ。貝に染み込んでいる塩味だけでも十分に食べられる。カキはクリーミーさが際立ち、アワビは独特の弾力があり、肝まで食べられる。特別な味付けがされていないぶん、貝本来の味を堪能することができる。大岩さんは「自分でその場で焼いて熱いのをフーフーしながら食べるのが何よりもおいしい。それに勝るものはない」と胸を張る。シンプル・イズ・ベスト、だ。

この味を求めるファンは多く、対岸に位置する大分・佐賀関からのフェリーに乗って年に5度も訪れるリピーターもいるという。ちょっぴりかわいそうだけど、まさに新鮮な海の幸を味わえるのが『残酷焼き』の最大の魅力だ。海の命に感謝しつつ、ひとつ残さずいただいた。
ここに注目!
「民宿大岩」では「残酷焼き」以外にも伊勢エビを丸々1匹使った「伊勢海老鍋」を提供。さまざまな魚介類のエキスと味噌をブレンドした特製の出汁が売りで、白菜やネギ、エノキダケなどの野菜、豆腐がたっぷり。
商品データ アワビ、サザエ、ヒオウギ貝他
店舗名 民宿 大岩
住所 愛媛県西宇和郡伊方町正野26
営業時間 24時間営業
定休日 なし
TEL 0894-56-0070
FAX 0894-56-0070
URL
その他 JR八幡浜駅から車で1時間20分。駐車場あり

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