里海隊
加工食品

削りかまぼこ (八幡浜市)

かつおぶしのように削られた彩り華やかなかまぼこ
削りかまぼこ
おにぎりにまぶして食べるとおいしい赤、白の2種類で彩り華やか商品の前で笑顔の谷本社長谷本蒲鉾店
削りかまぼこ

おにぎりにまぶしたり、おつまみにも

かつおぶしのように削ったかまぼこが八幡浜市にあるという。JR八幡浜駅から徒歩5分。創業1916年の老舗『谷本蒲鉾店』を訪れた。さまざまな種類のかまぼこが並ぶなか、ひと際存在感を放っている商品を発見。赤、白と彩りが美しい『削りかまぼこ』だった。商品名は『花かまぼこ』で、まさに削りぶしのような形状をして包装されていた。

皿に盛りつけると、さらに華やかになる。つぼみから花開くように、かまぼこが膨らんできて、まるで踊っているように見える。谷本社長は「お吸いものに入れたり、つまみ感覚でも食べられるんですけど、おにぎりにまぶすとおいしいですよ」と勧めてくれた。

温かいおにぎり全体にのりのようにまぶし、ひと口食べてみる。乾燥しているかまぼこが一瞬にして柔らかくなる。通常のかまぼこのようなプリプリとした食感はないが、エソのほのかな風味が口のなかに広がり、一瞬にして溶けてしまった。

冷蔵庫がなかった時代の保存食

『削りかまぼこ』は完成までに時間を要する。かまぼこの原材料であるエソやグチのすり身をじゃこ天のように小判形に成型し、かまぼこと同様に蒸しあげる。専用の機械で乾燥させて水分を抜いた後、かつおぶしと同じ要領で削っていく。谷本社長は「できあがるまでに1週間はかかる」と説明。冷蔵庫がなかった時代、かまぼこは日持ちしなかったことから、保存方法として、ちりめんと同じ発想で天日干しをして、削って食べたのが始まりという。

赤、白という見栄えのよさと食べやすさは、食にうるさい欧州人にも認められている。世界中の食品・飲料などを品評する『モンドセレクション』に出品し、2010年から3年連続で銅賞を受賞。谷本社長は「魚独特の生臭さがないし、癖もなくて食べやすいところが受け入れられたのかも。赤という色も印象に残るのかもしれないですね」と分析する。

日本でも人気テレビ番組で取り上げられて以来、注文が殺到。100袋を製造するのに、2週間はかかるため、最長で1年待ちという人もいるという。現在では八幡浜だけでなく、宇和島市内の蒲鉾店でも販売されている。日本酒のつまみにも合いそうだし、こどものおやつにもうってつけ。幅広い世代に愛される削りかまぼこを実際に食べて、ファンの一人になった。
ここに注目!
「モンドセレクション」は食品、飲料などの製品の技術的水準を審査するベルギーの民間団体。約70人の国際専門家が20項目の審査基準で評価。金、銀、銅の3賞のほか平均得点90点以上の商品には最高金賞を授与す
商品データ エソ、グチ
店舗名 谷本蒲鉾店
住所 愛媛県八幡浜市駅前1
営業時間 8:00~19:00
定休日 1月1~3日
TEL 0894-22-0266
FAX 0894-22-3162
URL http://www.jyakoten.co.jp/index.html
その他 道の駅「八幡浜みなっと」から車で5分、駐車場あり

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