里海隊
食材

岬あじ・岬さば (伊方町)

潮の流れが速い豊予海峡で育った佐田岬のブランド魚
岬あじ
岬さば岬あじの刺身岬さばの刺身伝統の一本釣り
岬あじ

関あじ・関さばと同じ漁場で一本釣り

日本一細長い佐田岬の突端に位置する伊方町三崎地区には『岬(はな)あじ』、『岬(はな)さば』という2種類のブランド魚が生息している。漁場である豊予海峡は佐田岬と大分県の佐賀関(さがのせき)に挟まれており、北の関門海峡、東は瀬戸内海、南は太平洋と、3つの海流が交互に流れ込む世界的にも珍しいポイント。潮の流れが速く、栄養豊富な海域で育っていることから、丸々と身が引き締まり、日本でも有数のアジ・サバが育っている。

2つの魚が商標登録されたのは2003年。豊後海峡を挟んで対岸にある大分県漁協佐賀関支店が1996年に『関(せき)あじ・関(せき)さば』としてブランド化したことがきっかけだった。同漁協の阿部さんは「同じ漁場で獲れるのに、先にブランド化した。三崎で獲れる岬あじ・岬さばも同じ魚じゃないか」と、ライバル心も手伝い、ブランド化につなげた。

伝統的な漁法である一本釣り漁が守られていることでも有名。阿部さんは「網で獲ると、魚が網のなかでもがいて多くの打ち身をつくってしまい、うまくなくなる」と説明。また、撒き餌はせず、疑似餌のみで釣ることで、魚本来の風味や鮮度を保てる。

こだわりの出荷方法で新鮮な魚を提供

『岬あじ・岬さば』は出荷方法にもこだわり、いけすのなかで最低1日は魚を休ませ、ストレスを解消させてから活け締めする。阿部さんは「身焼け(身の変質)」を防げるし、うま味成分のアミノ酸も抜けない」と効果を説明。血抜きをし、氷水で身を引き締めてから出荷するので、新鮮なまま届けることができる。

さっそく、刺身にしてもらって食べてみた。速い海流でもまれて鍛えられた身には弾力があって、歯ごたえも十分。かめばかむほど、味が濃いと感じることができる。しっかりと血抜きされているので生魚独特のくさみもなく、身の透明度も高い。「足が早い」と言われるアジやサバを刺身でいただける理由を実感することができた。市場の反響も大きいようで、阿部さんは「県外の方はサバを刺身で食べるという発想がない。だから、三崎で食べた人は驚かれますね」と笑った。「どうしても『関あじ・関さば』と比較される。でも、私たちから見たら、1番も2番もない」という言葉からは、負けていないという自信が伝わってきた。
ここに注目!
岬(はな)とは佐田岬半島の「岬の先端」を意味する三崎地方の方言。江戸時代、宇和島藩藩主が現在の正野地区に鷹狩りに訪れ、言葉の頭に「お」をつけて「おはな」と呼ぶようになったという逸話も残っている。
商品データ 岬あじ、岬さば
店舗名 三崎漁業協同組合
住所 愛媛県西宇和郡伊方町串19
営業時間 8:30~17:00
定休日 第2土曜日
TEL 0894-56-0111
FAX 0894-56-0632
URL http://www.misaki.or.jp/index.html
その他 三崎漁協の直販所が岬フェリー乗り場の近くにあり、鮮魚や加工品などを販売している。営業時間は9:00~16:00、定休日は木曜日、毎月第2土曜日

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