里海隊
加工食品

八幡浜じゃこ天 (八幡浜市)

港町の新鮮な海の幸がもたらした伝統の味
八幡浜じゃこ天
ホタルジャコからつくられた身は柔らかハランボじゃこ天さまざまな種類のじゃこ天谷本蒲鉾店
八幡浜じゃこ天

トロール漁で獲れたホタルジャコやアジなどを使用

愛媛県内でじゃこ天の生産地として宇和島市ともに挙げられるのが八幡浜市だ。じゃこ天の見た目は変わらないが、何が違うのだろうか? そんな疑問を解決するため、現地を訪れた。JR八幡浜駅から徒歩5分。1916年創業の老舗『谷本蒲鉾店』に立ち寄った。八幡浜独特の漁法・トロール漁で水揚げされたホタルジャコやアジなど新鮮な魚から製造された『八幡浜じゃこ天』の数々が陳列されていた。

百聞は「一食」にしかず。じゃこ天の原材料のなかでも、最高級と言われるホタルジャコ(ハランボ)を使った『ハランボじゃこ天』をいただいた。ひと口かんでみる。なるほど。弾力のある『宇和島じゃこ天』と比べると、身は柔らかく、ジャリジャリ感が少ないので歯ざわりはやさしいかもしれない。

谷本蒲鉾店の谷本社長は「じゃこ天のルーツは同じで、宇和島藩主・伊達秀宗が故郷の仙台から職人を連れてきて生産させたのが始まりと聞いています」と説明した。八幡浜は元々、宇和島藩の一部。宇和海で獲れた新鮮な魚を加工し、すり身にして製造しているのは同じだ。もちろん、メーカーによって加工法もさまざまだが、一般的な傾向として「八幡浜じゃこ天=ジャリジャリ感が少ない」と言われるようになったようだ。

ゆずコショウや大根おろしといっしょに

谷本社長は「近くに市場があり、原材料がすぐに手に入るのが八幡浜の強み」と港町のメリットを強調する。冷凍すり身は一切使わず、その日水揚げされたばかりの生魚を毎日、自社工場で加工している。『ハランボじゃこ天』はホタルジャコからつくられ、生魚の加工から揚げまですべて手づくり。食べやすいようにジャリジャリ感も少なめで、贈答用として関東地方にも発送されている。

おいしい食べ方として、谷本社長は「柚子コショウをつけてもいいし、大根おろしやしょうゆでサッパリ食べてもいい」と教えてくれた。日本酒のつまみにも合いそう。海の幸がギュッとつまった伝統の味。いろんな食べ方を試してみるのもおもしろい。
ここに注目!
ホタルジャコは宇和海や瀬戸内海、太平洋沿岸など広域に生息。旬は春から初夏。身が柔らかく、つぶれやすい欠点があるため、一般的にはすり身の原料として知られるが、刺身や唐揚げにしてもおいしい。
商品データ ホタルジャコ、アジ他
店舗名 谷本蒲鉾店
住所 愛媛県八幡浜市駅前1
営業時間 8:00~19:00
定休日 1月1~3日
TEL 0894-22-0266
FAX 0894-22-3162
URL http://www.jyakoten.co.jp/
その他 道の駅「八幡浜みなっと」から車で5分、駐車場あり

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