里海隊
加工食品

八幡浜かまぼこ (八幡浜市)

八幡浜漁港で水揚げされた魚でつくられる伝統の味
八幡浜かまぼこ
特上蒲鉾忠八新鮮な生魚を使ってすり身を製造2代目店主の鳥津さん島津蒲鉾店
八幡浜かまぼこ

ピンクや白の定番商品の他にイカスミ入りも

八幡浜市は宇和島市とともにかまぼこの生産地として有名で、それらの総称でもある『八幡浜かまぼこ』は宇和海で獲れたばかりの新鮮な魚でつくられている。JR八幡浜駅の近くにある創業54年の『鳥津蒲鉾店』を訪れた。『八幡浜じゃこ天』とともに店頭に並ぶ八幡浜かまぼこのなかから、変わった名前の商品を発見。八幡浜市出身で「日本の航空機の父」と呼ばれた、航空機研究者・二宮忠八の名前が入った『特上蒲鉾 忠八』だ。

ピンク、白の2種類は定番商品だが、インパクトある黒いかまぼこに目をひかれた。店長の鳥津さんに聞いてみると「二宮忠八先生が開発した『カラス型模型飛行器』に敬意を表してつくっています。八幡浜ではイカもたくさん獲れますから」と教えてくれた。イカスミをすり身に練り込んであり、1991年から製造・販売。「黒バージョンは数量が少ないため、先代がすべて手づくりで仕上げている」という、こだわりの一品である。

できたてホヤホヤの八幡浜かまぼこを食べてみる。プリプリしていて弾力があり、かみごたえ十分。黒バージョンは、イカスミがほんのりと匂う程度なので食べやすい。かまぼこをのせている板はどれもみな純国産のスギを使っており、清涼な香りが漂う。

水揚げされたばかりの魚ですり身を製造

2代目の鳥津さんは父である先代から受け継いだ製法にこだわっていて「父の代から、つくり方はまったく変わらない」と強調。原材料のエソやグチの仕入れも同様で、冷凍の魚は一切使わない。実際に八幡浜漁港の市場に出向き、水揚げされたばかりの魚のみを加工し、すり身にしている。鳥津さんは「港町ですし、生の魚を使うのが八幡浜の売りですね」と、漁獲量が減る現在でもその考えは一貫している。また「親父の代から“ここのかまぼこじゃないとダメ”とおっしゃっていただけるお客さんも多いですね」とうれしそうだ。

おいしい食べ方を聞くと「そのまま食べるのが一番です。マヨネーズをつけて食べてもいいし、ごはんのおかずにも合う」と教えてくれた。新鮮な海の幸を使って伝統の製法でつくる『八幡浜かまぼこ』の真髄を知った気がした。
ここに注目!
二宮忠八は丸亀歩兵第12連隊に入隊した1887年、羽ばたかずに滑るように飛ぶカラスを見たことをきっかけに飛行機を開発し始め「カラス型模型飛行器」を完成させた。その後「玉虫型飛行器」などを開発した。
商品データ エソ、グチ、イカスミ他
店舗名 鳥津蒲鉾店
住所 愛媛県八幡浜市1029-2駅前2
営業時間 平日8:00~18:00、土日曜8:00~14:00
定休日 不定休
TEL 0894-22-2009
FAX 0894-24-6448
URL http://www.jyako.com/html/
その他 JR八幡浜駅から徒歩3分、駐車場あり

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