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醤油餅 (松山市)

著名な俳人も絶賛した松山のおふくろの味
醤油餅
松山の春を彩る「りんまん」白石本舗白石本舗の白石恵一さん柳原極堂の書
醤油餅

松山一と誉れ高い醤油餅

「松山一(いち)醤油餅」店頭にかかる書は、正岡子規に師事した俳人・柳原極堂(やなぎはらきょくどう)の直筆。その昔から松山の醤油餅と言えば、白石本舗だった。醤油餅は、上新粉(米粉)をしょうが汁と醤油とで味付けし、ゆっくり蒸し揚げた昔ながらの甘味。もちもちとした食感に、しょうがの香りが漂うしっとりとした和菓子。

慶長年間から松山の各家庭でつくられてきたが、今は家庭で作られることは少なくなった。当時は各家庭で味が違い、自慢がてら味比べをしていたという程ポピュラーなものだった。「醤油餅は、松山のおふくろの味だ」と、白石本舗の店主・白石恵一さんは言う。

明治初期、白石ハナさんがふつうの醤油餅にあんを入れたところ評判になったのが店の始まり。白石本舗はそれ以来130年余り『醤油餅専門店』として脈々と続いてきた。柏餅やよもぎ餅、松山の春に欠かせないりんまんなど季節の和菓子も手がけるが、やはり現在も主流は醤油餅だ。

一に米、二に米。醤油餅には米選びが大切

『白石本舗』の『醤油餅』は、あんなしの『すや醤油餅』と『元祖あん入り醤油餅』の2種類があり、どちらも柚子や抹茶、梅などを混ぜ込んだ色とりどりのバリエーションがある。

すべての工程を機械に任せてしまうと、季節や日によって違う湿度や気温の変化に対応できないからと、細部まで手作りにこだわり続ける。しかも材料に使う米粉は、玄米を仕入れ、粉に挽き、その挽きたてを使用するという凝りよう。挽きたてというところが、よくある市井の品と一線を画するポイントのようだ。

米自体も1銘柄だけでなく、季節ごとにブレンドする。新米のみを材料にすると湿り気が多すぎるからと、少々寝かした去年の米を混ぜたりと工夫も多い。「一に米、二に米。醤油餅には米選びが大切」と白石さん。

現在、松山市内在住でも、醤油餅を知らない子どもが増えてきた。白石本舗では市内の小学5年生を総合学習授業で招き入れ、醤油餅の周知に励んでいる。
ここに注目!
松山に伝わる雛祭り用郷土菓子「りんまん」もおすすめ。中国のリンさんが伝えたという説と、魚の鱗のようなので、りんまんという説がある。
商品データ 米粉、しょうゆ、塩、砂糖、小豆(北海道産)、柚子(柚子のみ)、抹茶(抹茶のみ)、着色料(黄-柚子)
店舗名 白石本舗
住所 愛媛県松山市本町4丁目1-6
営業時間 8:00~18:30
定休日 日曜日
TEL 089-924-4507
FAX 089-926-2077
URL http://shiraishi-honpo.com/
その他 伊予鉄道本町4丁目駅から49メートル

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