里山隊
スイーツ

アイスポポー (大洲市)

不思議な味わい・幻の果物のまるごとアイス
アイスポポー(左)と原材料のポポー
ポポーアイスポポー櫛生の里入り口の看板愛媛ポポー食品・代表の菊地悍さん
アイスポポー(左)と原材料のポポー

マンゴーよりも濃く甘い南国の香り

古くは肱川の船運送の基地、木材や蝋の集散地・積み替え港として繁栄した大洲市長浜。国道378号に沿って海沿いを行くと、櫛生(くしゅう)という集落がある。以前は櫛生集落と長浜とを結ぶ道路は断崖が続いていたというが、現在ではきれいに整備され、美しい海岸の景観が楽しめる。

『ポポー』は北米原産の果物。果皮は薄緑色で楕円形をしている。その形がアケビに似ているため『アケビガキ』とも呼ばれる。明治期に持ち込まれ、病虫害に強く、無農薬で栽培できるために広範囲に普及したものの、今では幻の果物と言われるほど目にすることは少ない。果実が日持ちせず、非常に傷みやすいうえ、輸送流通に難があるためと考えられている。

平成に入り、多彩な外国産の柑橘が輸入され始めると、ミカン農家にとって氷河期が来た。この町にもその流れは波及した。その不振を抜け出そうと立ち上がったのが『愛媛ポポー食品』代表の菊地悍(たけし)さんだ。子どものころに食べたポポーに着目し、傷みやすいという生果のデメリットを克服するため、加工品『アイスポポー』を考案した。

和菓子のような質感と甘味

糖度18度前後というポポーの生果は、マンゴーよりも濃く、南国の香りがする。ねっとりした果肉は和菓子のような質感で甘みが強く、全く酸味は感じられない。アメリカではカスタードアップルと呼ばれるそうだが、それも納得できる。

『アイスポポー』はシンプルなシールのついた円筒形のプラスチックカップで販売されている。カチカチに凍っているアイスを少し置いて溶かしつつ食べる。原材料はポポー果肉と砂糖のみ。それだけでアイスクリームとして十分に成立するほど、濃厚な味わいである。

菊地悍さんは御年80歳。販路を広げるために近郊の産直市に自ら営業をかけ、商品を卸し、今も休むヒマなく県内を走り回る。そんな菊池さんには夢がある。「櫛生を『ポポーの里』として有名にしたい。ポポーの冷凍果肉を食材として他社でも加工品を開発してもらいたい」。今では近隣の30戸の農家が、ポポー作りに取り組み始めている。櫛生の夢は着実に大きく育ちつつある。
ここに注目!
ポポーを収穫できるのは9月頃から10月にかけての1カ月のみだが、ポポーアイスは年中食べられる。購入は大洲市の『愛たい菜』や『きさい市』、伊予市の『ふたみシーサイド公園』など県内の産直市で。
商品データ ポポー、砂糖
店舗名 愛媛ポポー食品
住所 愛媛県大洲市長浜町櫛生乙647
営業時間 9:00~17:00(留守のこともあり)
定休日 元日
TEL 0893-53-0521
FAX
URL
その他 JR伊予長浜駅から車で18分

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