里海隊
食材

みかんブリ (宇和島市)

みかんの皮を食べて育ったブリ
みかんブリ
みかんブリのいけすみかんブリとみかん鯛みかんの搾りかすによるペレット宇和島プロジェクトの宇都宮さん
みかんブリ

回転寿司店と提携を結び全国各地に提供

日本有数の生産量を誇る愛媛のみかんを使って、特産のブリが宇和島市の海で育てられている。魚介類の加工・販売などを手がける『宇和島プロジェクト』では、みかんの搾りかすを混ぜたエサを与えた『みかんブリ』の養殖を地元の生産者に委託。愛媛の新たな特産品として、全国へPRしている。

「見た目は普通のブリと変わらないが、生臭くないのが特徴。ほんのりと柑橘の風味がしますね」と、営業部の宇都宮さんが説明してくれた。愛媛県内の水産試験場が柑橘類をエサで育てたハマチのサンプルを提供してもらい、同社が委託している生産者に養殖を依頼。やがて、回転寿司チェーン『くら寿司』と提携を結び、2012年4月にみかんブリを使った寿司の提供を開始。話題を呼んだ。

エサにはみかんジュースを生産する業者から提供された搾りかすを使っている。細かくしたものとマッシュ状にした魚、野菜を混ぜ合わせたものを出荷の約3カ月前から与え始める。「最初は食いつきが悪く、口に入れるとパッと吐き出してしまっていたが、徐々に飲み込み始めた」ということで、出荷できる状態になるまで約3年間かかったそうだ。

消臭効果があり、魚嫌いな子どもにも人気

ブリを扱ううえで難しいのは血合い部(赤色筋繊維という細胞が多く集まった部分)が変色するところ。みかんに多く含まれる抗酸化物質のビタミンCには変色を防ぐ効果があり、『みかんブリ』は鮮度を長く保てることから、スーパーマーケットなどで長期間販売することが可能。また、消臭効果もあり、匂いで魚を敬遠していた子どもたちにも人気があるという。

おいしい食べ方として、寿司はもちろん、刺身にして、かぼすや塩をつけて食べるのもいいという。宇都宮さんは「夏場のブリは身質が良くないので、通年出荷できるようにしたいですね。そして愛媛県をもっとアピールできれば」と思いを口にした。みかん王国・愛媛ならではの発想から生まれたみかんブリ。今後の展開が楽しみだ。
ここに注目!
血合いは赤色筋繊維が多く集まった部分。血液中で酸素を運ぶヘモグロビンや、筋肉の中で酸素を貯蔵するミオグロビンなど、赤色の色素たんぱく質が多く含まる。そのため、それ以外の部分に比べて赤く、酸化しやすい。
商品データ ブリ、みかん
宇和島プロジェクト
柑橘王国・愛媛ならではの『みかんブリ』と『みかん鯛』を生産・販売
店舗名 株式会社 宇和島プロジェクト
住所 愛媛県宇和島市坂下津甲94-13
営業時間 8:30~16:45
定休日 日曜日、祝祭日
TEL 0895-28-0180
FAX 0895-28-0188
URL http://project-u.jp/index.cgi
その他 JR宇和島駅から車で約15分

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