里山隊
スイーツ

坊っちゃん団子 (松山市)

発売から半世紀、物語から飛び出した団子
坊っちゃん団子
坊っちゃん団子とうつぼ屋の看板うつぼ屋うつぼ屋代表取締役社長の伊狩詩郎さん
坊っちゃん団子

道後温泉本館で供される茶菓子

道後温泉本館屋上の振鷺閣(しんろかく)から響く刻太鼓(ときだいこ)が、湯の町の一日の始まりを告げる。小説『坊っちゃん』で知られる文豪・夏目漱石が松山中学の英語教師として赴任する1年前の明治27年(1890年)、道後温泉本館は木造三層楼の現在の形に改築された。城大工を棟梁に起用した重厚な造りは、ミシュランガイドにおいて2つ星に選定された。この道後温泉本館3階「霊の湯個室」で、茶菓子として供されるのが、『うつぼ屋』の『坊っちゃん団子』である。

うつぼ屋の坊っちゃん団子は、餅を3色のあんでくるんだ素朴な串団子。「道後温泉本館の茶菓子に選ばれたということは、松山を背負っているのだと思っています」と、うつぼ屋代表取締役社長の伊狩詩郎さん。

老舗の看板に甘えることなく成長を

『うつぼ屋』の本社は松山市の郊外、国道196号沿いにある。社屋に鎮座する団子をかたどった立体的な看板は、付近のランドマークだ。

ノスタルジーをかき立てるやさしい味の団子は、発売から半世紀を迎えた。抹茶あん(緑)、白あんをクチナシで着色したもの(黄)、あずきあん(茶)と、目にも鮮やかな3色には、合成着色料、保存料は一切使われていない。

製法も創業当時と同じではなく、世代の移り変わりや嗜好に配慮して、変化があるという。以前は黄色には黄味あんを使っていたが、卵アレルギーの人に配慮し、現在の白あんを染めたものに変更した。甘味も砂糖だけでなく当時珍しかったトレハロースを加えることにより、よりしっとりと上品なものにした。

東京の洋菓子店で修業したという伊狩さんは、老舗の看板に甘えてはいない。最先端の技術を取り入れ、時流を感じ、よりおいしくなるすべを常時模索している。
ここに注目!
小説「坊っちゃん」の「大変うまいと云う評判だから、温泉に行った帰りがけに一寸食ってみた」にちなんだもの。松山市内では数軒の製菓会社が「坊っちゃん団子」の製造・販売をしている。
商品データ 白インゲン豆、うずら豆、あずき、上白糖、水あめ、麦芽糖、国産餅粉、グラニュー糖、甘味料他
店舗名 株式会社 うつぼ屋
住所 愛媛県松山市平田町230
営業時間 8:30~18:30
定休日 火曜日
TEL 089-978-1611
FAX
URL http://www.utuboya.co.jp/menu.html
その他 伊予和気駅から1176メートル

関連リンク
関連ファイル