里山隊
郷土料理
天然うなぎの蒲焼 (松野町)
うなぎ漁が盛んな松野の郷土料理
日本人のうなぎ好きは有名で、一説には世界のウナギの7割を日本人が食べていると言われている。松野町を流れる広見川は、日本最後の清流と呼ばれる四万十川の支流。同町松丸地区は昔からうなぎ漁が盛んで、うなぎ料理は同地の郷土料理としても知られている。広見川でとれた天然うなぎを食べさせてくれる店があると聞いて、足を伸ばした。
目的地に近づくにつれ、うなぎを焼く香ばしいにおいが強くなってくる。『末廣』は、1951年創業の天然うなぎ専門店だ。店内では2代目女将の友岡勝子さんがくるくると立ち働いている。友岡さんは滋賀県出身。結婚に伴い同地に根を下ろした。「ここら辺のごちそうといえば、うなぎだった。昔は子どもが学校に行く前に獲るくらい、たくさんいました」と教えてくれた。
目的地に近づくにつれ、うなぎを焼く香ばしいにおいが強くなってくる。『末廣』は、1951年創業の天然うなぎ専門店だ。店内では2代目女将の友岡勝子さんがくるくると立ち働いている。友岡さんは滋賀県出身。結婚に伴い同地に根を下ろした。「ここら辺のごちそうといえば、うなぎだった。昔は子どもが学校に行く前に獲るくらい、たくさんいました」と教えてくれた。
じっくりと白焼きするのがおいしさの秘けつ
『末廣』の看板商品『天然うなぎの蒲焼』をいただいた。友岡さんはうなぎを手早くさばき、炭火であぶり、白焼きにする。天然物のうなぎは火の上で肉がしゅっと縮み、むっちりと分厚いそうだ。焦げ目がつき、垂れた脂が炭火の上で弾ける。さばきながら焼くことが、末廣のうなぎのおいしさの秘けつだそうだ。
たれをつけてからだと焼きが入らなくなるので、白焼きの時にじっくりと時間をかけて焼き上げておくことがコツ。友岡さんは「たれは生きもの。発酵もするから1週間に1度火を通し、継ぎ足しながら使ってきた」と説明。先代から受け継いだ濃厚なたれをぬり、再度炭火であぶると香ばしい匂いが店内に漂う。
天然ものか養殖ものかは一目見るだけでわかるという友岡さんの言葉に驚いていると、「広見川のものか四万十川のうなぎかも、見ただけでわかります。」と言葉を続けた。広見川のうなぎは、胴が太く短い。尻尾の先まで身が入っている。一番の特徴は川の石の間を縫うように泳ぐ『小石くぐり』をするために、頭が小さいそうだ。
「うなぎは宝石みたいにありがたいもの。うなぎへの思いやりとして、米、炭、お茶はいいものを使っています」という友岡さん。この心遣いが、松野の郷土の味、末廣の味を盤石なものにしているのかもしれない。
たれをつけてからだと焼きが入らなくなるので、白焼きの時にじっくりと時間をかけて焼き上げておくことがコツ。友岡さんは「たれは生きもの。発酵もするから1週間に1度火を通し、継ぎ足しながら使ってきた」と説明。先代から受け継いだ濃厚なたれをぬり、再度炭火であぶると香ばしい匂いが店内に漂う。
天然ものか養殖ものかは一目見るだけでわかるという友岡さんの言葉に驚いていると、「広見川のものか四万十川のうなぎかも、見ただけでわかります。」と言葉を続けた。広見川のうなぎは、胴が太く短い。尻尾の先まで身が入っている。一番の特徴は川の石の間を縫うように泳ぐ『小石くぐり』をするために、頭が小さいそうだ。
「うなぎは宝石みたいにありがたいもの。うなぎへの思いやりとして、米、炭、お茶はいいものを使っています」という友岡さん。この心遣いが、松野の郷土の味、末廣の味を盤石なものにしているのかもしれない。
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