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スイーツ

ゆずピー (宇和島市)

柚子の里で生まれた甘酸っぱい砂糖漬け
ゆずピー
ゆずピーゆずピーえひめ南農業協同組合鬼北広見支所えひめ南農業協同組合の小川さん
ゆずピー

柚子皮を有効利用するために開発

香り高い柚子の果汁は日本料理の名脇役として、食卓に欠かせないもの。清流・四万十川の支流、広見川流域の山間部に位置する鬼北町は「ゆずの里」とよばれ、全国でも有数の柚子の産地である。

柚子は果皮や種が80%を占めるため、搾汁して加工品を作る場合、そのほとんどを捨てることになる。『えひめ南農業協同組合 鬼北広見支所』では、これまで廃棄されていた柚子皮を使って、新しい特産品を作り出した。

『ゆずピー』は、同農協と北宇和高校生産食品科、そして食品加工会社が共同企画した、ゆずの皮を使用したお菓子だ。「ピー」は、ピール(果皮を乾燥させたドライフルーツ)の意味かと思いきや、実は「ゆず皮(ひ)」からきたものだそう。

「開発には1年ほどかかりました」と同農協の農産青果事業本部鬼北営農センターの小川さん。商品化に至るまでには、北宇和高校の生徒と食品加工会社とが一体となって酸味と甘みのバランスに納得がいくまで試験・試食を繰り返したそうだ。また、柚子は加熱によって香りや風味が飛んでしまうので、加熱時間には特に気を付けたという。

同農協では化学肥料や農薬を低減、有機JASに準じた特別栽培方法を用いているので、農薬の心配もなく、皮も安心して口にすることができる。

風味そのまま、弾力ある食感

『ゆずピー』は柚子そのままの甘酸っぱいお菓子。パッケージにはかわいらしい子鬼がゆずピーを頬張り、それを人間の子どもとタヌキの子どもがうらやましそうに眺めている絵が、ほのぼのとした水彩タッチで描かれている。これも同校美術部の生徒の作品。日本昔話のようなのどかな絵は、鬼北の地で生まれたやさしい味をそのままイメージさせるものとなっている。

大きさは1〜2センチと多少のばらつきがあるものの、これも自然の果実を加工しただいご味。そのぶん柚子の香りも弾力のある食感もそのままに残っている。原材料は細切りにした柚子の皮にはちみつ、ビタミンC、クエン酸を配合。酸味を抑えるためにグラニュー糖をまぶし、食べやすい味に仕上がっている。

ゆずピーの加工には、皮にある傷の部分やヘタをひとつひとつ手作業で取り除いていくため、手間もかかるが「このひと手間が大事」だと、小川さんは言う。弾力のある食感とさわやかな柚子の風味が人気を呼び、松山市の道後温泉本館でもお茶菓子として出され、好評を博している。


ここに注目!
同市吉田町にはみかんの古木があり、ここが「愛媛みかん発祥の地」とされている。およそ200年以上前に植えられた木は、現在は接ぎ木で生まれ変わっている。
商品データ ゆず果皮(愛媛県産)、砂糖、はちみつ、クエン酸、ビタミンC
店舗名 えひめ南農業協同組合
住所 愛媛県宇和島市栄町港3丁目303
営業時間 8:30~17:00
定休日 土日祝日
TEL 0895-22-8111
FAX 0895-22-4608
URL http://www.ja-eminami.or.jp/
その他 JR宇和島駅から500メートル

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