里山隊
ご当地グルメ

やまこうどん (宇和島市)

なかなか食べられない幻の絶品うどん
やまこうどん
やまこうどん常連さんと歓談やまこうどん 島内純代さん
やまこうどん

看板ものれんもない口コミで広がった味

早朝5時開店、午前9時閉店。こんな一風変わった営業時間のお店があると聞きつけ、宇和島市錦町の『やまこうどん』に立ち寄った。通常の商店が開く午前9時に閉店して、かつ見つけにくいその立地のために「幻のうどん」とも呼ばれている。

住所は小さな川沿いの住宅街の一角。看板ものれんもないので、店を探すのにもひと苦労。一見普通の民家のように見えるが、この早朝の時間帯にもかかわらず、ひっきりなしに人が出入りしているので、ここで間違いないと見当を付けた。

やまこうどんの店内はまるで家庭の台所のようだ。一般的には、店舗のカウンター席は厨房に向かい合う形で客が座るように作られているものだが、ここのカウンター席は客が厨房のなかに座る形だ。しかも、天ぷら鍋を置いているコンロは改造した戸棚のなかにある。感じの良いおかみの島内純代さんは、常連客の話に相槌を打ちつつ、小エビをかき揚げにする。

島内さんは、かわいらしい表情が印象的。屋号は島内さんの旧姓「山小(やまこ)」からとったもの。お母さんが創業者に当たる。

母の時代から同じ風景、同じ味

勝手知ったる常連客は厨房に入り、麺をゆでたり汁を盛ったりと自由に調理している。厨房にいる人すべてが店員とは限らないことに驚いた。常連客のなかには、自分専用のうどん鉢を持ち込み、キープしている人もいるそうだ。

『やまこうどん』のメニューはうどんのみ。揚げたての小エビのかき揚げ、地元のじゃこ天にかまぼこ。その上にたっぷりのねぎがかかる。麺は細めで宇和島人好みの柔らかめ。地元の製麺屋に特別にオーダーしている。

出汁は昆布と花かつおのあっさりしたもの。母の代から、この味は変わらない。島内さんは「小細工しない味が好まれているのではないか」と謙そんする。

家から持ってきた丼や鍋に購入したうどんを入れて持ち帰る人もいる。まるで豆腐を鍋で買いに来ているようなのどかな光景は、昭和初期をほうふつとさせるノスタルジーあふれる風情。島内さんは「しばらくぶりに帰省した人が、ここだけ時間が止まっているようでホッとする、と言ってくれるんですよ」とほほ笑んだ。
ここに注目!
「おくどさんは、出汁をとるときにつかうんよ」と、島内さん。お竈 (くど)さんとは、かまどのこと。ここではガスコンロと薪のかまどを併用している。
商品データ うどん(小麦粉)、小エビ、じゃこ天、かまぼこ、ねぎ
店舗名 やまこうどん
住所 愛媛県宇和島市錦町1-7
営業時間 早朝5:00~9:00
定休日 日曜日、祝日
TEL 0895-22-2315
FAX
URL
その他 JR宇和島駅から259メートル
駐車場 なし

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